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デスビキャップセグメント強化カバーの製作

旧車で採用されていた点火方式のひとつに、ディストリビューターを使用するものがあります。
このディストリビューターのキャップ(デスビキャップ、ディスキャップ)においては、ローターからの放電を受けてセグメント
(電極)が痩せていくため、デスビキャップは電装系の中でも代表的な消耗品のひとつとなっています。

しかしながらデスビキャップはディストリビューター搭載車にとって必需品でありながらも時代の流れには逆らえず、交
換部品の価格は高騰し、またその製造自体がいつ終了してもおかしくない状況となってしまいました。

そこで弊事業所が提案するのが、セグメントの強化カバーです。
これはフルトランジスター式におけるディストリビューターを対象としております。
現在は本ページ下部に掲載の5種類を標準取扱品として販売しておりますが、こちらに適合の無いものでも、お客様の
デスビキャップに合わせて製作を承ります。


■本製品の効果について

この強化カバーは良好なばね性と導電性とを併せ持つリン青銅から作られています。
これを古いデスビキャップの消耗してしまったセグメントに被せれば、点火の強さが新品のように復活します。
また、強化カバーの定期的な交換を前提に新品のデスビキャップのセグメントに被せれば、デスビキャップは中心のカ
ーボン電極が摩滅し切ってしまうまでの長い期間、新品同様の性能を保ったまま使い続けることができるようになりま
す。


製品外観 (トヨタ 19101-70011用の例)

下の画像は、同一個体のデスビキャップ(トヨタ 19101-70011)における、新品時と約40,000km走行後のセグメントの状
態の比較です。
この個体では一度だけ、強化カバーに穴が開いてしまうまで無交換でその使用が続けられたことがあり、その際にセグ
メント表面で放電があったことによる消耗がわずかに見て取れます。
また、10回以上に渡る強化カバーの交換作業により、セグメント上部に細かな傷が生じていますが、長期間の使用後
もセグメントの平面やエッジが綺麗に保たれていることが判ります。


新品時のセグメント


約40,000km走行後のセグメント

さらに、この強化カバーそのものの厚み(0.1mm)によって、プラグコードを通じてスパークプラグへ印加される電圧をわ
ずかに向上させることが可能です。
ディストリビューターの内部のように、ほぼ常温で1気圧の大気中での放電は、電極の間隔1mmあたり1k〜3kV(1,000〜
3,000V)の電圧以上で生じると言われています。
ここで、強化カバーによってディストリビューター内のローターとセグメントの間隔を0.1mmだけ短縮することで、スパーク
プラグにはノーマル状態よりも100〜300V高い電圧を印加することができるようになります。
通常、スパークプラグのギャップには10k〜30kVの電圧が印加されるので、その1%の向上が強化カバーによって見込
めます。


■取り付け・取り外し作業について

セグメントへの強化カバーの取り付けは非常に簡単です。
セグメントの消耗具合によっては微調整が必要になりますが、基本的には指で押し込むように嵌め、初期防錆のため
に市販の接点復活剤を吹きかけるだけで作業が完了します。

強化カバーの取り外しは指で摘んで引き抜くだけですが、走行中の振動で外れないことは長期に渡る実験により確認
しております。
弊事業所代表の所有する最終型セリカXX(昭和60年式 GA61、1G-GEU搭載車)においては3,000〜5,000kmごとの強化
カバー交換を実施しており、期間4年以上、走行距離40,000km以上の間、脱落やその兆候(定位置からのずれ)が生じ
たことは皆無です。
もちろん、強化カバーに起因するエンジントラブルなど一切生じておりません。

3,000km使用後は下の画像のようになります。そもそもアルミ合金製のセグメントとは材質が異なりますが、これだけの
ダメージからセグメントを保護していたということが判ります。

3,000km走行後の例

この強化カバーは消耗品ですので、エンジンオイル交換のタイミング(走行距離3,000〜5,000kmごと)に合わせて交換す
ることを強くお勧め致します。
エンジンの使用状況や常用回転数によっても変わりますが、例えば街乗りで8,000kmも走れば強化カバーに穴が生じ
てきます。
これを放っておくと強化カバーが分解したりセグメントから脱落したりして、ディストリビューター内に金属片を撒き散ら
すことになり、大変危険です。
そのようなトラブルにまで発展せずとも、セグメントに偏った損耗が生じる原因となります。
定期交換が不可能な場合は、上記の使用期間を過ぎたら最低でも取り外しを行ってください。

10,000km以上の使用で穴が開いた例


■接点復活剤について

取付け時には素手で触れることもあり、初期防錆のための処置として市販の接点復活剤を吹き付けてください。
呉工業株式会社製の「コンタクトスプレー」のご使用をお薦め致します。
市販品には電装系保護用グリスと呼ばれるようなものも存在しますが、このようなものでは使用中に強化カバー表面に
厚く堆積物が生じ、盛り上がった堆積物がローターと接触してこれを摩滅させる場合がありますのでご注意ください。

不適切な油脂の使用により堆積物が生じた例


■使用上の注意

本製品は、点火方式がフルトランジスター式のエンジン各機種に組み合わされるディストリビューターのキャップ各種に
合わせて個別の適合があります。
適合と異なるデスビキャップへ取り付けることは、セグメントの寸法や形状の差異から、強化カバーの脱落やローターと
の接触などの原因となるおそれがあります。
また、本製品の適合にない車種やエンジン、あるいは他の点火方式では、効果や不具合の確認を一切行っておりませ
ん。
そのため、適合と異なるデスビキャップに対しては本製品をご使用されませんようお願い致します。

本製品の装着やご使用にあたっては、お客様ご自身の責任においてお願い致します。
本製品を用いたことによる一切の損害に対し、弊事業所は一切の責任を負いかねますことをご了承ください。


■標準取扱品

現在は下記の5種類を製造販売しております。
こちらに適合の無いものでも、お客様のデスビキャップに合わせて製作を承ります。

名称
デスビキャップセグメント強化カバー (トヨタ 19101-70011用)
価格
6個1組 \1,200 (税込 \1,296)
外観
適合 デスビキャップ
ND製、トヨタ純正品番:19101-70011


エンジン機種
1G-E、1G-EU、1G-GEU、5M-GEU、6M-GEU、7M-GE

車種・型式
セリカXX:GA61、MA61
スープラ:GA70
マークII/チェイサー/クレスタ:GX61、GX71
ソアラ:GZ10、GZ20
クラウン:MS123、MS125、GS12#、GS13#、MS135、MS137


デスビキャップセグメント強化カバー (トヨタ 19101-88280用)
8個(2種類)1組 \1,500 (税込 \1,620)


対応するデスビキャップにおいては、セグメントの寸法・形状が1F〜4Fと1R〜4Rとで異なります。
8個の強化カバーのうち4個は寸法が小さくなっておりますので、
1F〜4Fのセグメントにはこれを取り付けてください。
デスビキャップ
ND製、トヨタ純正品番:19101-88280


エンジン機種
3T-GTEU (ツインプラグ)

車種・型式
カリーナ:TA63
セリカ:TA63、TA64
コロナ:TT142


名称
デスビキャップセグメント強化カバー (ホンダ 30102-P36-006用)
価格
3個1組 \900 (税込 \972)
外観
適合 デスビキャップ
TEC製、ホンダ純正品番:30102-P36-006


エンジン機種
E07A

車種・型式(グレード)
ビート:PP1(全グレード)


名称
デスビキャップセグメント強化カバー (ホンダ 30102-PZ2-006用)
価格
3個1組 \900 (税込 \972)
外観
適合 デスビキャップ
TEC製、ホンダ純正品番:30102-PZ2-006


エンジン機種
E07A

車種・型式(グレード)
トゥデイ:JA2(XTi)、JA3(QXi)、JW3(Ri-Z)


デスビキャップセグメント強化カバー (ホンダ 30102-P65-006用)
3個(2種類)1組 \1,000 (税込 \1,080)


対応するデスビキャップにおいては、2番のセグメントのみ1番および3番とは寸法が異なります。
3個の強化カバーのうち1個のみ、曲げ加工の緩やかなものがありますので、
2番のセグメントにはこれを取り付けてください。
デスビキャップ
TEC製、ホンダ純正品番:30102-P65-006


エンジン機種
E07A(MTREC)

車種・型式(グレード)
トゥデイ:JA4(Xi)、JA4(Rs)
トゥデイ アソシエ:JA4(Xi)



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